東京都都市整備局が、説明会で回答しました。

公共用地を最大限活用

 都市高速鉄道第7号線、いわゆる東京メトロ南北線の延伸区間である品川(仮称)〜白金高輪間は、地図を俯瞰すると「Ω」のような形をしたルートをたどることが公表されています。これは目黒方面へ迂回するようにルートが取られているためですが、SNSでは「遠回りではないか」などの声が聞かれました。東京都と東京メトロが住民らを対象にした説明会でも同様の質問がされており、都は以下の通り回答しています。

○質問
計画ルートは、どう考えて設定したのか。最短ルートとすべきである。何故、白金台駅付近を経て遠回りし、高額な投資をするのか。

○回答
起点となる品川駅(仮称)はほかの鉄道路線との乗り換え利便性を確保するため、国道15号(第一京浜)の地下に配置し、終点側の白金高輪駅付近は既設の南北線の鉄道施設への影響を最小限とするため、目黒通りの地下に設置されている既設の留置線を活用することとしております。その間の計画ルートについては、道路下などの公共用地を通過することを基本とし、国道15号と目黒通り、その両道路を結ぶ環状第4号線の道路空間を活用するよう計画したものです。

 つまり、公共用地である大通りに沿って建設すると「Ω」のようになる、というものです。また「留置線を活用しなければ直線ルートになる」という意見に対しては次のように回答しています。

中間駅を設けない理由 ほか、羽田空港への延伸は?

「既設の留置線は、白金高輪駅から目黒方面に向かって目黒通り下に位置しており、現在南北線として営業している2本のトンネルの内側にあります。そのため、本路線のルートを国道1号方面とした場合、営業中のシールドトンネルに支障し、営業線を維持しながら工事することができないため、今回お示ししたルートとなっております。また、留置線を使わずに現在営業線として使用している外側のトンネルから分岐する場合におきましても、既設営業線の鉄道運行を維持しながら工事することができません」

 計画では、白金台駅のほか都営浅草線の高輪台駅付近も通りますが、ここに駅を設けない理由についても質問が挙がっています。都の回答は以下の通りです。

「白金台駅並びに高輪台駅付近に新規に駅を設ける場合は、既設の白金台駅や高輪台駅より下に駅を設けることになり、ホームは現在の駅よりも深い位置となるため、利便性の低い駅となることが想定され、また事業費が非常に高くなることが見込まれます。こうした観点などを踏まえ、白金台駅並びに高輪台駅は設置しないこととしております。また、今回ご説明した都市計画素案は都市計画案の作成に先立って、計画の内容を地域の皆様へご説明しご意見を伺うために作成したものです。説明会などで出されたご意見を参考に、都市計画案を作成してまいります」

 そのほか、品川駅(仮称)から羽田空港へ将来的に接続するのかという質問も出ていますが、これについて都は「計画はない」としています。

 なお品川駅(仮称)は開削工法で建設され、箱型となるトンネル幅は約19〜22m、駅構造はホームの両脇に線路を設ける1面2線となる予定です。