11月からは成田や関空など3空港を飛び回ります!

訓練飛行で成田・北九州・関空へ

 宅配大手のヤマトホールディングスとJAL(日本航空)が2024年4月から運航開始を予定している貨物専用機。これをふまえ、「ヤマトの貨物機」の改修作業が2023年5月8日からシンガポールで開始されています。「ヤマトの貨物機」は9月中旬を目途に改修を終了し、10月下旬に日本への飛行を予定しているとのことです。

「ヤマトの貨物機」は、国内航空会社では初導入となる「エアバスA321ceoP2F」というモデルが用いられます。グループ会社のLCC(格安航空会社)のジェットスター・ジャパンのほか、中国・春秋航空をはじめ、世界の多くの航空会社が導入する「エアバスA320」シリーズの姉妹機で、A320より胴体延長が図られた「A321」をベースとします。A321ceoP2Fは、中古のA321旅客機を貨物専用機に改修したもので、1機あたりの最大搭載重量は28t(10t車約5〜6台分)といいます。

 2社によると現在「ヤマトの貨物機」は3機すべてを受領済み。今回旅客機から貨物専用機への改修作業が進行中なのは1機目で、2・3機目はフランスに駐機している状態とのことです。

 日本に到着後の「ヤマトの貨物機」は2023年11月下旬から運航乗務員の飛行訓練を実施予定です。運航は、JALの連結子会社であるスプリング・ジャパンが担当します。飛行訓練は、1日あたり6区間が予定されており、成田空港→北九州空港→関西空港と飛び、再び成田に戻ってくるルートを1日2サイクルする予定です。