来年春の北陸新幹線敦賀延伸に伴い、米原〜敦賀間のみを運行する特急「しらさぎ」が誕生。運行距離が50kmにも満たない短距離特急が設定されます。

特急「しらさぎ」は新幹線のアクセス特急に

 JR西日本は2023年8月30日(水)、来年3月の北陸新幹線の金沢〜敦賀間延伸開業に伴い、並行する在来線特急を再編すると発表しました。大阪〜金沢・和倉温泉をむすぶ特急「サンダーバード」は大阪〜敦賀に、名古屋〜金沢を結ぶ特急「しらさぎ」も敦賀までに、それぞれ短縮。新幹線へのアクセス特急になります。

 特急「しらさぎ」は来年3月のダイヤ改正以降、名古屋〜敦賀8往復、米原〜敦賀7往復になる予定。金沢〜敦賀間が廃止されることで、運行区間は大幅に短くなります。特に、米原〜敦賀間の「しらさぎ」の運行距離は50kmにも満たない45.9kmになります。
 
 現在、「しらさぎ」の米原〜敦賀間は、途中の長浜駅に停車する列車があるものの、基本的にはノンストップで運行されており、所要時間は30分程度です。
 
 JR西日本は「来春以降の『しらさぎ』の停車駅は現在検討中」としていますが、3月のダイヤ改正以降、停車駅が現在と変わらなければ、始発駅の米原駅を出ると次が終点の敦賀駅という列車が誕生する可能性があります。 

 ちなみに、JRの在来線定期列車の短距離特急で代表的なものを挙げると、東京〜八王子間で運行されている「はちおうじ」と博多〜直方間の「かいおう」がともに47.4km、上野〜鴻巣間を走る「あかぎ」が46.7km。米原〜敦賀間の「しらさぎ」45.9kmはこれより短くなりますが、国分〜鹿児島中央間の区間運転がある「きりしま」は33.7kmとなっています。