にしてもすごい形…!

全幅117m!

 ストラトローンチ・システムズが現地時間2023年12月3日、同社が保有する世界最大級の飛行機「ロック(Roc)」が、拠点である米・カリフォルニア州のモハーベ空港で、12度目となるテストフライトに成功したと発表しました。飛行時間は3時間22分とのことで、フライトは2023年5月以来、5か月ぶりです。

 ロックは、「空飛ぶロケット発射台」として開発された飛行機で、初飛行は2019年4月。世界に1機のみの機体で、6発のエンジン、約73mの全長、そして飛行機としては世界最大となる約117mの全幅をもちます。またこの機は、胴体のあいだのスペースにロケットなどを搭載するため、1つの機体に2つの胴体がついた「双胴機」のスタイルを採用。大きさ、その形とともに唯一無二の飛行機となっています。

 現在ストラトローンチ・システムズでは、ロックに極超音速飛行試験機「Taron-A」を搭載し、「極超音速飛行」のサービス化を予定しています。今回のフライトでは、初めて推進システムを装着した状態の「Taron-A」がロックに吊り下げられた状態で飛び、上空での「Taron-A」の推進システムの状況を確認したほか、2機の遠隔測定システムの検証が行われたとのことです。