ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が同僚選手の妻にプレゼントしたといわれるポルシェ「タイカン」が、今回の東京マラソン2024で大会支援車両として多数使われました。中には時計を載せたものまでありました。

いろんな色のポルシェ「タイカン」東京に集結

「東京マラソン2024」が2024年3月3日(日)、開催されました。今回の東京マラソンでは、ドイツの自動車メーカー、ポルシェが初めてオフィシャルパートナーとなり、同社初の量産EV(電気自動車)である「タイカン」を大会支援車両として提供しました。

 ポルシェ「タイカン」で思い出されるのが、このたび結婚を発表したメジャーリーガーの大谷翔平選手でしょう。これは、彼がロサンゼルス・ドジャースへ移籍するにあたり、同球団に在籍していたジョー・ケリー選手が自らの背番号「17」を譲ったことに起因するハナシです。

 そのようなケリー選手の取り計らいに感謝の意を示すために、ケリー選手の妻へプレゼントしたのが、この「タイカン」だといわれています。そんな高級EVが、今回の東京マラソンでは支援車両として数多く走り回っていました。

 東京マラソンに用いられた「タイカン」は全部で20台。なお、ボディにはメッセージとして現在と未来を表現する「DRIVEN BY DREAMS」という一文が描かれていました。

 この文言には、夢に向かって挑戦する人を称えるというポルシェブランドが掲げる思想が含まれていたそうで、世界6大メジャーマラソンとして広く認知される東京マラソンに挑戦するアスリートを鼓舞し賞賛する意味合いが込められていたとのこと。

 大会では「先導」や「審判長」、「全線監察」などといった単語をボンネットに大きく書き込んだ車両だけでなく、ルーフ上部に大きな時計(タイマー)を載せた「計時車」にも複数用いられていました。

オーストリアにはパトカー仕様の「タイカン」も

 このように、東京マラソンの「裏方」として23区内を走り回っていたポルシェ「タイカン」ですが、世界を見渡すと警察車両、いわゆるパトカーとして使用している国がすでに存在します。

 それは中欧のオーストリア。同国の連邦警察において2023年春より1年間限定でテスト運用しています。

 オーストリア連邦警察は、EVを警察業務に問題なく使えるのか、その適合試験を2023年より行っており、その一環で「タイカン」もポルシェから無償提供を受け、期間限定で使っているそうです。

 ポルシェ「タイカン」にオーストリア連邦警察がどのような評価を下すのか、早ければ近々公表されるでしょう。

 なお、日本警察もすでにEVは導入しており、今回の東京マラソンでも日産「リーフ」や三菱「ミニキャブ・ミーブ」、そしてBMWの電動スクーター「C evolution(シー・エヴォリューション)」などを確認することができました。