全日空のアルファベット略称は「ANA」ですが、「エイ・エヌ・エー」と読むのか、「アナ」と読むのか、どちらが正しいのでしょうか。会社のロゴや呼び方にも変遷がありました。

公式には「エイ・エヌ・エー」

 航空会社のANAは「エイ・エヌ・エー」のほか、「全日空」「アナ」などと呼ばれることもあります。実際に正しい呼称は、どれなのでしょうか。

 同社は「公式には『エイ・エヌ・エー』と読んでいただいております」と答えています。

 とはいえ2000年代までは「全日空」の文字が描かれた機体デザインは存在し、そして過去のコマーシャルなどでは「アナ」の呼称が使用されているのが確認できます。

 同社はこれについて「全日空」は、現在では公式には使用しておらず、「ANA」または「全日本空輸」としていると回答。対外的には、現在の機体塗装とANAロゴマークの制定、社章の変更、グループブランドの統一化などの変遷を踏まえ「ANA」の表記で統一しているとしています。

 また「アナ」の呼称は一時期、宣伝などで対外的に使用されていたものの、あまりいい響きではないことと、グローバルな視点を鑑みて「エイ・エヌ・エー」にしたということです。

 なお、たとえばグループ全体で統一したANAロゴのグループ社章が採用されたのは2013年のこと。同時期には、機体側方などにANAロゴとともに「Inspiration of JAPAN」というタグライン(キャッチフレーズのようなもの)を表記するようになり、現在に至っています。