新幹線による荷物輸送で最長に。

今月17日から全区間で開始

 2024年5月17日から、新幹線を活用した荷物輸送サービスが鹿児島中央駅〜新函館北斗駅の全区間で始まります。JR九州グループは14日、今後の需要創出に向けたトライアルとして、鹿児島で早朝水揚げ・即加工される鮮度抜群の「もちもち生カツオたたき」を東京へ即日輸送すると発表しました。新幹線による荷物輸送としては最長となります。

 新幹線を活用した荷物輸送サービスは、「物流2024年問題」や「CO2排出量削減」「地方創生」など社会課題の解決のため、2021年5月から始まりました。新幹線を運行するJR各社がそれぞれ展開していましたが、2024年にJR東海が加わったことで全国ネットワークが完成。各社が連携しています。

 今回のトライアルでは、鹿児島港で早朝に水揚げされた一本釣りカツオをすぐに朝焼き加工した、特別な「カツオのたたき」が輸送されます。船内でも冷凍することなく水揚げされ、生の状態からたたきにするため、触感は「モチモチ、やわらか」だそう。

 この特別な「カツオのたたき」は、鹿児島中央駅を朝7時42分に出発する「さくら544号」で新大阪駅まで運ばれ、「こだま728号」に載せ替えて東京駅に16時48分到着。JR九州フードサービスが展開する「赤坂うまや」(東京都港区)で期間限定メニューとして到着当日から登場し、売り切れまで提供されるそうです。