ロシア機は待ち伏せを受けた?

パトリオットミサイルによる戦果?

 アメリカの砲兵やその経験者などで構成されるNGO「野戦砲協会」が2024年6月2日に公開した動画で、1月14日に撃墜されたとされるロシアのA-50早期警戒機に関しての詳細が語られました。

 この動画は、5月6日から9日まで野戦砲協会主催で行われた「ファイヤーズ・シンポジウム2024」内のパネルディスカッションで、第10陸軍航空・ミサイル防衛司令部のロザンナ・クレメンテ参謀次長の口から語られた内容で、公開直後から軍事ブロガーなどのSNSで取り上げられ、アメリカのミリタリー系メディアでも報じられています。

 動画で、クレメンテ参謀次長は1月のA-20撃墜に関して「パトリオットミサイルによる待ち伏せ攻撃だった」と見解を示しました。

 ウクライナには、アメリカ、ドイツ、オランダなどからパトリオットミサイルシステムが供与されていますが、クレメンテ参謀次長によると、そのうちドイツ製のパトリオットミサイルシステムはかなり機動性の高いタイプとのこと。そのため、同ミサイルの任務はキーウやオデーサなど特定の都市やインフラの防衛に留まらず、頻繁に移動し、敵の勢力圏ギリギリで特定の敵機への攻撃を行っている可能性が高いとのことでした。

 なお、ロシア側は、1月14日にA-50が失われたことに関しては認めつつも、事故であると主張しています。この件に関しては、イギリス国防省が2024年1月19日、同機が撃墜されたとされる1月14日以降、ウクライナの勢力圏から大きく離れて運用されていたことから、「事実上撃墜されたことを認めた飛行である」と見解を示し、ウクライナ国防省の撃墜したという主張の方が正しいと発表しています。