海水浴や川遊びなどによる水の事故が増える時期を前に、岡山市消防局は5月16日、若手消防署員を対象に救護訓練を行いました。
訓練に参加したのは2年目から4年目までの職員22人です。
参加者は水難救助隊の指導員からコツなどを学び、25メートルの反復練習に励みました。活動服の上からライフジャケットを装着し、顔を上げたまま泳ぐのは、救護対象者を見失わないためです。
また、今年新たに訓練に取り入れたのが、胸元まで及ぶゴム製の「胴付長靴」を着用した訓練です。比較的水位が低い浸水現場などで用いますが、いったん中に水が入ってしまうと、普段からトレーニングを欠かさない署員でも陸にはい上がるのに相当な体力を要します。20キロもの重みがかかるそうです。
このほか、ロープを使った救助方法などを学びながら、陸上とは違う水中での救助の難しさなどを体感しました。
岡山市消防局によると昨年度、管内で発生した水難事故は20件で、13人が死亡、3人がけがをしています。今年度は既に3件発生し、1人が亡くなっています。