「新しい学校のリーダーズ」というパフォーマンスユニットのミュージックビデオ、
全編、鳥取市を舞台に撮影されました。
海外からも注目されている人気ユニットのMVが鳥取市で撮影された、その狙いを取材しました。

今月19日に公開されたミュージックビデオ。
若い世代を中心に人気のパフォーマンスユニット「新しい学校のリーダーズ」の最新作「青春を切り裂く波動」です。
2015年に結成された女性4人組ユニットで、「青春日本代表」を名乗り、セーラー服姿で見せる個性的なダンス、楽曲、そしてキャラクターが海外からも注目を集め、SNSのフォロワー数は1200万人を超えています。
その注目のミュージックビデオ、舞台になっているのは…

観光客:
「かっこいいなぁ」
記者:
「ロケ地、鳥取市なんですよ」
観光客:
「これどこですか、砂丘?」
「じゃ、砂丘行ってダンスやりますか」
鳥取市民:
「これはたぶん鳥取砂丘ですね。ここは商店街で…あ!ここは鳥取駅の前!」
見覚えのある砂浜に、どこか懐かしさの漂う商店街、バスには「鳥取駅」の文字も。
全編が鳥取市内で撮影されました。

新しい学校のリーダーズ:
「鳥取市からご招待をいただき、鳥取市を存分につかって撮影しました!」
鳥取市秘書課広報室・大塚愛子さん:
「すっごいかっこいいです。大満足です」

市の担当者も絶賛するミュージックビデオ。
鳥取市が認知度向上や魅力発信を目指す「シティプロモーション」の一環として制作しました。
制作費には、コロナ後の経済復興のための国の交付金1540万円を充てました。
鳥取市秘書課広報室・大塚愛子さん:
「『新しい学校のリーダーズ』は海外のファンがとても多いので、鳥取市が思いもよらないような波及効果が狙えるだろうと思い起用した」

「攻める」鳥取市の売り込み戦略と言えば、2022年は、お笑いトリオ「ロバート」の秋山竜次さんが架空の人物になりきる人気動画シリーズ「クリエイターズ・ファイル」を鳥取市で撮影しました。
そして…

森山直太朗さん:
「曲のテーマである普遍的な世界。どこまでも広がる砂丘が、砂のように手からこぼれ落ちてしまうような思いを描くうえでぴったりでした」

歌手・森山直太朗さんの「さもありなん」のミュージックビデオを鳥取砂丘で撮影。
人気アーティストの力を借りて、市の魅力発信に取り組んでいます。

鳥取市秘書課広報室・大塚愛子さん:
「よく言われますね。行政らしくないと。市役所っぽくない動画で、鳥取市の面白さ、魅力、『行ってみたい』『住んでみたい』と思ってもらえるよう、楽しいものをつくっていきたい」

新しい学校のリーダーズ:
「鳥取市に着いてから、空気が澄んでいて自然を感じました。皆さんも『青春を切り裂く波動』を流して、切り裂きながら、鳥取市を歩いていただければ!」

鳥取市で撮影されたMVは、公開から1週間足らずの23日までに再生回数が60万回を超え、様々な言語でコメントも寄せられています。
鳥取市は、まずは「鳥取」の名を売り込んで、アフターコロナの観光需要の流れを引き寄せたいと意気込んでいます。