梅雨入りのニュースです。
5月29日、気象庁は山陰地方を含む中国地方が梅雨入りしたと発表しました。
朝から各地で断続的に雨が降っていて30日未明にかけても雷を伴い激しく降るところがあり注意が必要です。

杉谷紡生記者:
「午前11時、松江市です。先ほどから雨足が強くなってきています。西の空を見る遠くの方まで雨雲が広がっているのが分かります」

29日の山陰地方はあさから断続的に雨が降りました。
気象庁によると向こう1週間も前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなる見込みで、29日午前中国地方の梅雨入りを発表しました。
平年より8日、去年より13日早い梅雨入りです。
29日の山陰地方、大気の状態が不安定となり、広い範囲で雨が降りました。
松江市では6時間雨量が5月の観測史上最大となる77.5ミリを観測するなど、局地的に雷を伴った激しい雨が降りました。
梅雨入り早々の大雨に日本気象協会は早めの警戒を呼び掛けています。

日本気象協会・古庄栄子気象予報士:
「南からの湿った空気というのは雨のもとです。一度にザっと雨が降る可能性があるので土砂災害とか低い土地の浸水、河川の増水に十分注意が必要」

また、現在南の海上にある台風2号の影響については。

日本気象協会・古庄栄子気象予報士:
「この周辺の湿った空気が流れ込んで、梅雨前線の活動が活発になる恐れがあります。山陰地方でも今週末この影響が出てくる可能性がありますので、台風情報も合わせてしっかりチェックして下さい」

雨はこのあとも降り続く見込みで、30日午後6時までの降水量は多いところで120ミリに達すると予想されています。
一方、平年よりも早いタイミングの梅雨入りについて、さらに早かった2年前を例に、注意を促しています。

日本気象協会・古庄栄子気象予報士:
「(2年前は降水量が)平年に比べてちょっと多めだったので、7月のなかばぐらいまでは雨が降りやすく、一度に降る量が多くなると思うので、避難場所のチェック、経路の確認、側溝にゴミがたまっていないかなど備えが大切なシーズンになる」

2年前の7月、山陰地方を襲った記録的な大雨。
山陰両県で土砂崩れや床上浸水などが各地で発生し、多くの被害をもたらしました。2年前の梅雨を教訓に早めの備えが必要だと言います。
気象協会によると梅雨明けのタイミングは平年7月19日ごろで、これからしばらくの間雨雲への警戒が続きそうです。