福島睦アナウンサー:
シリーズでお伝えします「Z世代のトリセツ」。若い世代の視点でニュースを掘り下げていきます。

原田笑アナウンサー:
お伝えするのもTSKのZ世代、5月29日は、1999年生まれの嶋村采音アナウンサーです。

嶋村采音アナウンサー:
まずはこちらをご覧ください。
日本では、1965年から1971年までの「バブル世代」、1971年から1982年の「氷河期世代」、学生時代がコロナ禍となった「コロナ世代」などその時代を象徴するキーワードが呼び名になってきました。
一方、海外では1965年以降、15年ごとにX世代、Y世代、Z世代と呼ばれてきました。
この1990年代後半から2000年代生まれの世代を指すのが「Z世代」なんです。
この世代、生まれたときにはすでにインターネットが普及。生まれながらのデジタル世代、「デジタルネイティブ」であることが大きな特徴です。

ケータイの利用時間は?
Z世代:
「平日なら6時間以上、休日は8時間以上」
Z世代:
「10時間」
Z世代:
「平日なら8時間、休日だと12時間」

嶋村采音アナウンサー:
1日の半分を、ケータイ画面を見て過ごすという人もいました。
テレビや新聞は?
Z世代:
「みない」

新聞取ってる?
Z世代:
「取ってない」

テレビある?
Z世代:
「ない」

朝起きてまず何でニュースを見る?
Z世代:
「ニュースはケータイのニュースアプリで」

嶋村采音アナウンサー:
私もそうですが、情報収集のツールとしてZ世代が最も頼りにするのは「ケータイ・スマホ」です。

原田笑アナウンサー:
とにかく「ケータイファースト」なんですね。

嶋村采音アナウンサー:
何かをするとき、Z世代がまず判断の基準にするもの。Z世代を動かす鍵になるのが「ケータイ」なんです。

<インスタグラム>
Z世代:
「おしゃれなカフェだったり服とかおいしいものを探す」

<ツイッター>
Z世代:
「ツイッターの方がリアルタイムなイメージがあるので、推し(好きなアイドル)の最新情報を見るときに使う」

<ティックトック>
Z世代:
「暇な時の時間つぶし」

嶋村采音アナウンサー:
Z世代の情報源はやはりSNS。インスタグラムでは画像で、ツイッターでは文章で、ティックトックでは動画でといくつかのSNSを使い分けながら、仲間と情報を共有。そして、その情報を基に自分が何を選ぶのか、どんな行動をするのか判断します。

NFES・足立敬太代表取締役:
「SNSが一強」

嶋村采音アナウンサー:
こう話すのは足立敬太さん。2022年、松江市でSNSを使ってZ世代にアプローチしたい企業などをサポートする「SNSコンサルティング」の会社を立ち上げました。

NFES・足立敬太代表取締役:
「PRや集客、採用活用したい企業がSNSを使うときに、社内に詳しい人材がいないとかそのリソースがないという時に相談をもらう。企画の台本作り、撮影、編集、投稿まですべてSNSの運用を一緒にやるという仕事」

嶋村采音アナウンサー:
2022年5月の会社設立後、山陰両県の多くの企業から相談を受け、Z世代に「刺さる」SNS活用の具体的な手法を助言しています。
言わばZ世代の「トリセツ」をよく知る足立さんによると。

NFES・足立敬太代表取締役:
「あらゆる媒体があるが、媒体によって特徴があったり見ている世代が若干違ったりするので、その世代によって使い分けをしながら、SNSでユーザーとコミュニケーションをとっていくというのが一番重要」

嶋村采音アナウンサー:
そして、マーケティングの段階によっても、SNSを的確に使い分けることが重要だと指摘します。

NFES・足立敬太代表取締役:
「マーケティングの流れは3本。認知、理解、クロージング。とにかく認知度を取りに行く媒体はツイッターとティックトック。理解を深めてもらうタイミングで活用するのはユーチューブやインスタグラム。最後のクロージングと言われる、問い合わせを増やすお客さんとの接点のところはホームページや採用ページ」

原田笑アナウンサー:
様々なSNSを目的に応じて使い分けることが大事なんですね。

嶋村采音アナウンサー:
山陰でも、こうした「SNSコンサルティング」のニーズが高まっているということです。

原田笑アナウンサー:
誰でも手軽に情報を発信できるSNSが、個人や小さな企業にとっては大きな武器なりうるということですね。

嶋村采音アナウンサー:
そうなんです。30日はSNSを上手に使って売上を伸ばした山陰の企業の事例を紹介します。