米子市のデパートに1日、お中元ギフトの特設売り場が開設されました。
依然、物価高が続く中、「お中元」商戦にも変化がみられるようです。

米子市の米子しんまち天満屋。
1日、開設されたのが。

購入客:
「孫のためにハムを買いに来た。毎年のことだわね」

お中元ギフトを受け付ける特設売り場です。
初日は開店直後から品定めする客の姿が見られました。

購入客:
「白いかとふぐの一夜干しを、妻の実家の方にお中元でお願いした、毎年この時期になると必ず送っています。」

コロナ禍でも、多くの人が欠かさなかった友人や離れて暮らす家族への「お中元」。
店では、ここ数年人気が高いハムなどの加工品や、クラフトビールといった山陰の名産品をはじめ、約1700品目を揃えていますが、物価高が続く中、品ぞろえにはある変化が見られました。

杉谷紡生記者:
「今年の商品の中でどんなものが売れると予想されていますか?」

米子しんまち天満屋 福島康之さん:
「油のような生活必需品の人気が高まってくるかなと思います、昨今、食材などの物価高というところがございますので、値上げがされてるものは贈り物として喜ばれるのかなと思っております。」

原材料の価格高騰で、値上げが相次いでいる食用油や調味料、コーヒーなどかつての定番ギフトの取り扱いが増えると見ています。

例えば、2022年末のお歳暮では、すでに値上がりしていた食用油やコーヒーなどの売上が、前の年に比べ1割ほど増加したということで、2023年の中元商戦でも、店では前の年の2割増を見込んでいます。

米子しんまち天満屋 福島康之さん:
「物価高だからこそ、贈り物はいただいたら本当に嬉しいものだと思いますので、新しいギフトの形をお店としても模索していきたいと思っている」

大切な人に感謝の気持ちを伝える「お中元」。
物価高の波が押し寄せるなか、2023年は、実用本位、定番ギフトの人気が高まりそうです。