中国電力が示した島根原発1号機の廃炉時期を4年遅らせる計画変更について、島根県の丸山知事は、12月4日開かれた県議会の本会議で、これを了解する考えを示しました。

島根県・丸山知事:
「島根原子力発電所1号機の廃止措置計画の変更については、了解することといたします」

丸山知事は4日の県議会本会議で、島根原発1号機の廃炉時期を4年延期する計画を了解する考えを明らかにしました。

島根原発1号機について、中国電力は2023年8月、青森県に建設中の使用済み核燃料再処理工場の完成が遅れていることから、廃炉の時期を当初見込んでいた2045年度から4年遅らせて2049年にする計画を示しています。

島根県・丸山知事:
「県議会、立地周辺自治体、有識者の皆さん、住民の皆様をはじめ基本的な共通の認識をいただいていたのではないかと思っていまして、そういった認識の元で了解させていただいた」

本会議の後、丸山知事は中国電力に対して、安全確保を最優先にした廃炉作業の実施などを国や中電などに求める考えもあわせて示しました。

廃炉時期の変更について松江市はすでに了解。
周辺の30キロ圏内の自治体も容認していて、これで地元の同意が出揃ったことになります。