出会い系サイトで知り合った女性から2人の結婚資金などとして「ドル貯金」を持ち掛けられた松江市内の40代男性が、約365万円をだまし取られたことがわかり、警察がSNS型ロマンス詐欺として捜査しています。
詐欺被害にあったのは、松江市内の40代の男性です。
警察によるとこの男性は、2024年3月上旬に出会い系サイトで知り合った女性とSNSで連絡を取り合うようになり、その女性から「アプリを使ってドル貯金をしたらいい」、「私たちの結婚資金にしよう」などと持ちかけられ、言われるがまま指定されたアプリをダウンロードしてドル貯金を始めることにしたということです。
その後、アプリのカスタマーサービスを騙るSNSアカウントからの指示に従って、指定された口座に3回、合わせて約365万円を振り込んだところ、その後女性などと連絡が取れなくなったことから詐欺にあったことに気づいたということです。
カスタマサービスからは、「新規ユーザー特典ボーナスを受け取ることができる」として200万円、「収益を30%以上になるようにします。国際アナリストへの依頼費用として現金の支払いが必要」として約158万円を振り込むよう案内があり、男性はその都度、女性に相談したところ「絶対入金するべきだ」、「アナリストに頼りましょう」と言われたことで、振り込み依頼に応じたと見られています。
警察は、SNSやネット上で知り合った人からの儲け話などは1人で判断せず家族や警察に相談するよう呼びかけています。
島根県警によると、2024年に県内で発生したSNS型投資詐欺とロマンス詐欺による被害額は、約2億6000万円にのぼっています。