脳こうそくの後遺症で体に障害がある画家と、がんをきっかけに転身した筆文字アーティストのコラボ作品展が、米子市で開かれています。

キャンバスから飛び出して大空を泳ぐカメ…。枠を決めず、自分の可能性は無限だと信じて生きてきました。京都を拠点に「表現者たけ」として創作活動を続ける河村武明さんです。
「たけ」さんは2001年、34才の時に脳こうそくで倒れ、後遺症で右手の麻痺のほか言語と聴覚などに障害があります。
お見舞いに訪れた人などに感謝の気持ちを伝えようと、絵や詩を描き始めたのをきっかけに創作活動に勤しむようになり、いまでは全国各地で個展や講演会を開いています。

来場者
「見ていて力を感じますし、エネルギーを感じます」

今回の作品展は、「3秒幸せ詩人」と名乗って筆文字アーティストとして活動する山口県の「にしぽん」こと西本敏昭さんとのコラボ展です。
西本さんは13年前に胃がんと診断され、胃の3分の2を摘出。病気をきっかけに深い感謝と学びにたどり着き、筆文字とイラストを組み合わせた作品を発表するようになりました。

筆文字アーティスト・西本敏昭さん
「人はありがとうと気付けば3秒で幸せになれるよ、という言葉なんです」

困難を乗り越え、前向きに表現する2人のアーティストの作品展は、米子市のJU米子高島屋で21日まで開かれています。