大阪府の吉村知事が22日鳥取県庁を訪れ、2025年4月開催の大阪・関西万博について平井知事と意見交換し、成功に向けて協力・連携することを確認しました。

平井知事と握手を交わす大阪府の吉村知事。2025年年4月の開催まで1年を切った大阪・関西万博のPRのため鳥取県を訪れました。万博の公式キャラクター「ミャクミャク」と、鳥取県のマスコットキャラクター「トリピー」も出席。万博の進捗状況などについて意見交換しました。

鳥取県・平井知事
「大阪・関西万博の大成功を我々も目指す責務があると思う。幅広くアピールしてもらい、ぜひ成功へのひとつの礎となればと思う」

大阪府・吉村知事
「日本全体に(万博の)効果を広げていきたい。日本の鳥取の素晴らしものをどんどんどんどん国内外に発信していく機会になればいい。鳥取県と連携していければ」

鳥取県も参画する関西広域連合は、万博会場に「関西パビリオン」を出展。鳥取県はここに、「まんが」、「自然」、「食」をテーマにした「鳥取県ゾーン」を設置します。施設内に、鳥取砂丘の砂を敷き詰めた「鳥取無限砂丘」の中で来場者が虫眼鏡型のデバイスを使って、鳥取県の自然や食を名探偵となって探し出す体験型の展示を実施する予定です。
万博まであと326日。鳥取県は、大阪府と連携を強化して万博成功への機運を高めたいとしています。

午後になるとミャクミャクは、鳥取市の青谷かみじち史跡公園で開かれた中国地方知事会の会合に登場。この中でも吉村知事と共に万博をPR。大屋根リングが8割完成していることや、13の企業・団体が出展する民間パビリオンのうち、12施設が着工していることなどを報告しました。

大阪府・吉村知事
「鳥取砂丘行ってきました。2800万人の方が来られるし、160の国々が集まる。多くの方がいらっしゃいますので、中国地方、日本の魅力を発信する絶好のチャンスだと思っている」

大阪・関西万博をきっかけとした中国5県への誘客促進に向けて、官民がさらに連携していくことを確認しました。
会議ではこのほか、物価高を上回る持続的な賃上げの実現や、子育て政策の充実強化、防災・減災対策など13の項目を盛り込んだ共同アピールを採択しました。

島根県・丸山知事
「中国地方が一体となって13のテーマについて様々な課題の解決に取り組んでいくという気持ちが確認できた」

共同アピールは7月中旬に取りまとめられた後、国に要望するとしています。