例年の3倍ともいわれる大量発生のカメムシ。
イネや果樹など農作物への被害が懸念されるとして、鳥取県は緊急の防除対策を取ることになりました。
対策費として予備費から1500万円を充てる異例の対応です。

鳥取県・平井知事:
「いま全国で大騒ぎしているのがカメムシであります。みなさんも非常に困っていると思いますけども私もだいぶガムテープの使い方がうまくなりまして…」

5月23日の定例記者会見でカメムシについて話した平井知事。
鳥取県の調査によると梨などの果樹に被害を与える「クサギカメムシ」の越冬状況は去年12月ごろ、県内10地点で平均26・3匹を確認、これは例年の3倍以上、ここ8年で最大だということです。

「大量発生」を受けて、県は4月17日、注意報を発表、果樹への被害については注意喚起をしていますが、田植えが終わったあと、稲穂に被害を与えるイネカメムシの大量発生も今後、懸念されることから、予備費から1500万円を充て、緊急の防除対策をきょうから実施しています。

2023年カメムシ被害が多かった県西部を中心に農薬散布などにかかる費用の3分の1を県が助成するほか、カメムシの発生状況をリアルタイムで監視し、注意を促す「警報」体制を急ぎ整備することにしています。