病気と闘う子どもたちに歌の贈り物です。
ミュージカル俳優が本格的なパフォーマンスを病室に届けるオンライン公演が広島大学病院で行われました。

(オンライン公演の様子)
「広島のみんなと旅ができることとてもうれしいです。出発進行!」

広島大学病院の小児病棟で行われたオンライン公演はミュージカル俳優と一緒に映像で世界旅行へ出かけようというものです。

公演を行ったのは劇団四季や宝塚歌劇団などの出身者でつくる神奈川県のNPO法人「心魂プロジェクト」で全国の病気の子どもたちに本格的なパフォーマンスを届ける活動を続けています。

北欧やアフリカなど様々な国に合わせた演出もあり、のびやかな歌声が病室に響きました。

小児病棟に入院しているのはほとんどが小児がんの患者で平均8カ月という長い入院生活を送る中で幻想的な景色と歌声は特別なプレゼントとなったようです。

【患者は】
「楽しかった。どんなところでもすぐに行けたらいいな」

【広島大学小児外科・佐伯 勇 講師】
「治療は苦しいときもあるが、子どもたちだけじゃなくて、親も笑顔でいられるのが子どもたちのためにもなると思って、こういう活動を色々しようと思っています」

<スタジオ>
【コメンテーター:JICA中国・新川美佐絵さん】
(青年海外協力隊などを経験し現在はSDGsの啓発活動を行う)
「コロナ禍の時、エンターテインメントは無力だと言っていた俳優もいたが、全くそういうことはなく、エンターテインメントで心の健康が増進されると思う。こういう活動されている俳優さんたちに敬意を表したい。病院の方々も素晴らしい」

今回はオンラインでしたが、来年は実際に広島に訪れてできればということでした。