県都の玄関口、その形はいつ見えてくるのでしょうか。福島駅東口の再開発をめぐって、福島市の木幡浩市長は1日、当初計画にあったホテルの誘致を断念したことを明らかにしました。

福島駅東口の再開発をめぐっては、建設コストの高騰などから、規模の縮小と計画の見直しを迫られ、議論を重ねてきました。

そして1日、木幡市長は市議会に対して計画の見直し案を示し、複合ビルについて当初計画にあったホテルの誘致は「市内の宿泊施設の稼働率が低い」ことなどを理由に誘致を断念したと説明しました。

これに対して、議員からは…。

議員「県都の顔、玄関口の施設としてふさわしいのかふさわしくないのか」
議員「東口再開発に対して非常に不安を持っているし、その不安はぬぐえませんでした」

福島市議会の全員協議会・1日

また、経済効果について具体的な数値が示されていないといった指摘もありました。

福島市・木幡市長「これから全面的に考えなければいけないので、議会の指摘をもらいながら、できる限り骨格的な部分から優先的に検討を進めていきたい」

アパレル店舗も誘致断念 完成は2年遅れに

また、福島市の木幡市長は市議会に、当初、複合施設に入る予定だったホテルだけでなく、アパレル店舗のテナント誘致も断念したことを明らかにしました。

理由については、駅前に集客力のある施設が減っていること、そして企業や働く人が少ないことなどをあげています。

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これまで市民を対象にしたタウンミーティングなどで、商業施設を望む声も多く上がっていましたが、木幡市長は方針転換について「複合施設は飲食店が中心」「コンベンションホールなどを活用して駅前に人の流れを増やしたい」など、市としての考えを説明しています。

また、完成の時期は当初から2年遅れて2028年としていますが、さらに遅れる可能性もあるということです。市は今後、見直し案をまとめて6月の市議会に示すことにしています。

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