本州最大級の湿原、尾瀬の山開きが21日、6年ぶりに福島県桧枝岐村で行われました。県内外から多くの登山者が集まり、朝から尾瀬の大自然を満喫していました。

湿原で凛とした姿を見せるミズバショウ。福島や群馬など4つの県にまたがる尾瀬国立公園は、21日、山開きを迎えました。

尾瀬の山開きは、登山口がある福島県など3県で、毎年持ち回りで行っていますが、新型コロナウイルスの影響で、おととしまで規模を縮小し、実施してきました。福島県桧枝岐村で山開きが通常開催されるのは6年ぶりで、関係者や登山者たちが今シーズンの安全を祈りました。

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桧枝岐村・平野信之村長「私たちの予想しなかったくらい、多くの登山者の方が訪れてくれて、大変うれしく思っています」

登山口からほど近い御池田代では、尾瀬に春を告げるミズバショウが、訪れた人たちを出迎えていました。今年は雪が少なく、例年より2週間ほど早く開花したということで、訪れた人たちは、可憐な花を写真に収めながら、尾瀬の大自然を満喫していました。

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新潟県から訪れた人「大自然の中でミズバショウも咲いているし、とても素敵な所だと思います」
栃木県から訪れた人「手つかずの自然というものをよく十分目に焼き付けて、今後も尾瀬の自然をどんどんどんどん楽しんでいきたいなと感じています」

環境省によりますと、去年、尾瀬を訪れた人は、16万人あまりとコロナ禍前の7割ほどに回復しているということです。尾瀬のミズバショウの見頃は6月上旬までで、7月にはニッコウキスゲが見頃を迎えるということです。