肌の露出が増える季節…このところ小中学生を中心に増えているのが「キッズ脱毛」です。腕や脇などの体毛が気になるなどの理由から、年々脱毛する人の低年齢化が進んでいます。親世代と子どもたちの気持ちは…。
富山市内のエステサロンです。中学2年生の磐田くんが母親とやってきたのは、腕の脱毛です。
エステサロン「サロンチアリス」
笠野智有さん：「特にどの辺が気になる？この指の手の甲とか、ここも生えているので。ここ（腕）から、指の手の甲の毛まで当てていきましょうか」
衣替えで肌の露出が増えてくると、自身の体毛が気になってきたといいます。
中学2年生 磐田くん：「体育座りしてるときに自分の体とか見てて、何か毛が濃くて…、それがちょっとなんか嫌だなっていうか…」
このサロンは、5年前からキッズ脱毛のメニューを設けていますが、ここ2，3年で需要が急に増えたといいます。
冷たいジェルをのせて、脱毛器を当てていきます。光を照射し、毛根にダメージを与えて、毛を生えにくくするのです。
エステサロン「サロンチアリス」
笠野智有さん：「男性でも、わき毛をなくしたいって方がすごく多くて、高校生でも脇はいらないって…。毛は全部いらないって」
施術時間はおよそ5分。光を当てた部分は3週間前後で自然に抜け落ちていくといいます。
中学2年生 磐田くん：「すぐ終わった感じです。すっきりしました」
磐田くんの母親：「私達の時代ってこういう “脱毛サロン” っていうものが、そもそもなかったので、今の子たちはめぐまれているんじゃないかなって。本人がそれで気持ちが軽くなるんだったら、きれいになったらいいよね」
低年齢化が進む “小中学生の美容意識” …
医療脱毛専門院が全国の小中学生を対象にしたアンケート調査によると、小学生の8割以上、中学生の9割以上が「自身の体毛」が気になると回答しています。
「体毛が気になるタイミング」は小学生の場合、女性が「半袖・半ズボンの時」、男性が「プール」、中学生の場合では、男女ともに「体育の授業（プール以外）」がトップとなりました。
この脱毛専門院に訪れた中学生は6年前と比べて女性は3．4倍、男性は7．1倍に増加。年々、美容意識の低年齢化が進んでいます。
一方、年齢が低い時期から脱毛を行うことについて専門家は？
総曲輪ビューティクリニック
形成外科専門医 佐藤典子医師：「特に何歳からという規定はないんですね、だからしようと思えば、小さなお子さんでもできなくはないと思うんですが、第二次成長が始まる前だと、まだ毛が、大人のようにきちんと育ってきていない状態で、毛の周期も整っていない状態で、レーザー脱毛を始めた場合に、当てても当てても、またそのそばら毛が生えてきてしまうっていうことが起こってくるのでどうしてもエンドレスになってしまうんですね。ただ、例えば頻繁に削り（シェービング）をしてしまって、お肌が常に荒れていて、それですごく困ってらっしゃるとかっていうことであれば、受ける意味はなくもないのかなというふうには思うのですが…」
自分も毛にコンプレックスがあって…
キッズ脱毛に1年間通っている小学5年生の山田さん。
小学5年生 山田さん：「プールを習っていて、そこでちょっと気になって脱毛したいなと思って始めました。脇を広げたら（毛が）ちょっと恥ずかしくって」
山田さんの母親：「自分で抜き出したのでそれが色素沈着にもなってきて、かわいそうだなと思って自分も毛にコンプレックスがあって、それだったら早めの方がいいかなと思って…」
こちらのお店では6歳から脱毛ができ、学割もあります。
フェリーチェ 佐々木静代さん：「私もそうでしたけども小学校のときから（毛が）嫌で、体育の前になると剃ってるぐらい、嫌だったので。そういったお悩みを抱えている人を救いたいという思いで始めました」
恥ずかしくなくなって “うれしい” …
1か月に一度、脇の脱毛を行っている山田さん。徐々に毛が薄くなってきていて効果を感じているといいます。
小学5年生 山田さん：「前は着替えるときにちょっと恥ずかしかったけど、今全然恥ずかしくなくって、嬉しい」
山田さんの母親：「前は夏場なんか特にノースリーブは一切着なくって、気になって着られない。半袖も短めの半袖は着ないっていう、暑いけど我慢するって言ってたので逆にそれがかわいそうで。今ほとんど目立たないので、本人もすごく喜んでますし、私も嬉しいですね」
