日帰り宴会や富山平野を一望できる大浴場で、地元客を中心に人気を集めていた富山市の呉羽ハイツ。能登半島地震の影響で休業を余儀なくされていましたが10日、営業を再開しました。
再開初日の10日はおよそ50人の宿泊予約が入っていて、富山平野を一望できる大浴場を楽しみに訪れた常連客の姿もありました。
常連客:
「久しぶりの温泉にうきうきして来ました」
記者:
「頻繁にいらっしゃっていた?」
常連客:
「そうですね。久しぶりなんでゆっくりと
くつろぎたいと思ってます」
呉羽ハイツは元日の能登半島地震で敷地内の斜面が崩落。排水設備が破損したため、翌日から休業していましたが、仮設の配管を下水道をつなげる工事が4月25日に完了したため、10日から営業再開となりました。
ただ、崩落した斜面に隣接するホール「雅」は斜面が完全復旧するまでの間、使用中止となっています。
呉羽ハイツでは休業中、黒部宇奈月温泉から女将を講師に招いてすべての従業員を対象に接客サービスの研修などを行ってきました。
現在の予約状況は、5月が去年の6割程度ですが、6月と7月は去年を1割ほど上回っていて、団体客は敬老会や自治会といった地元客が多いということです。
呉羽ハイツ・高崎誠二営業部長:
「やはりこの4か月間、ちまたでは北陸割とかゴールデンウイークとか、新幹線が通ったとか明るいニュースがいっぱいあったんですけど、やっぱりわれわれ営業できなかったので悔しい思いもありましたし、果たしてお客さん戻ってきてくれるのかなという不安もありました。きょうこうやって開けて、いらっしゃっていただいて、お客さんの顔が見られて本当にほっとしてます」
呉羽ハイツでは10日から10日間、会席コースの料金の一部をキャッシュバックするほか、5月20日から来月末まで会席コースを利用した人に売店などで使える館内利用券を進呈します。
また、排水設備は仮復旧のため、6月ごろから本格的な復旧に向けた工事を開始する予定です。