かわいいネコを見て癒やされる「猫カフェ」。みなさんは行ったことありますか。富山市にある猫カフェは様々な事情で飼えなくなったネコたちを救っているんです。

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富山市にある「月猫カフェ」。100年以上前の大正時代の古民家をリノベーションした建物に入ると入り口にはびっしりと猫の写真が…。実はここはただの猫カフェではないんです。

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店主 田畑智真紀さん:「こちらですどうぞ〜」

小西鼓子アナウンサー:ネコちゃんがお出迎えしてくれてる。すごい数のネコちゃんがいますね」

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小西「ここにいるネコちゃんはどういうネコなんですか?」

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店主 田畑智真紀さん:「ここの子たちは全員何らかの理由でお家が無くなった子たちが保護されて一旦ここに来ます」

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小西アナ:「保護ネコ?」

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店主 田畑智真紀さん:「そうなんです」

飼い主が様々な理由で手放さざるを得なかった猫たち、いわゆる保護ネコです。「月猫カフェ」には、現在20匹。いずれも生後1年から1年半を過ぎた大人の猫です。

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店主 田畑智真紀さん:「もともと子ネコの里親探しのボランティアをしていたんですけどちっちゃい子は割とすぐ里親さんが決まるんですけどなんらかの理由でお家が無くなった大きいネコたちの次のお家っていうのが中々見つからないっていうことに気づいてそれを何とかしたくて始めました」

気に入った子がいたら2週間のトライアル…

大人のネコの里親探しは難しく新しい家族が決まるまでの居場所や出会いの場として、7年前に店をオープンしました。

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小西アナ:「1番最近来たネコは?」

店主 田畑智真紀さん:「そこの上にいる子で。この子は飼い主さんがご病気で飼えなくなって来ました」

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ほかにも1人暮らしの高齢者が施設に入ってしまったり、生まれた子どもが猫アレルギーだったりと、飼えなくなった理由は様々だといいます。

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入り口に飾られていたのは猫の卒業写真。月猫カフェが仲介して里親が見つかった猫たちです。その数「95匹」。

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お客さん:「私自身もこのカフェ出身の子を譲渡していただいて自宅で飼っています。このカフェで触れ合っているうちに、オーナーさんの活動に共感して支援じゃないですけど、少しでも協力できるならと思って譲渡していただくことを決めました」

このお客さんが里親になったのはファニーさん(女の子)です。(飼い主が高齢で飼えなくなった)

気に入った猫がいれば、家に連れて帰り、2週間、一緒に過ごして相性を確認したのち、譲渡してもらうことが出来ます。

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お客さん:「家族との相性だったり先に飼っているネコとの相性だったりっていうのが絶対にあると思うのでネコちゃんにはそのトライアル期間負担になるかもしれないですけど家族として迎え入れるためには必要な期間だと私は思う」

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築100年の古民家で癒やされネコを支援…

店の営業時間は金・土・日の午前11時から午後6時。

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料金は1時間1500円で、2時間は2100円、3時間は2800円。1ドリンク付き。30分延長ごとにプラス500円。

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カフェを利用するだけでも保護ネコを救う助けになると言います。

店主 田畑智真紀さん:「来ていただくことでその売り上げがほぼほぼ全てネコたちのご飯代だったりとか光熱費であったりとか暖房費であったりとかそういうことに使われるので是非来ていただければネコが助かります」

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古民家で保護ネコを救いながら癒される…そんな週末を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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大人の猫は警戒心が強いのかと思ったらひとなつって、こうした月猫カフェなどの活動もあって、猫の殺処分数は年々減っているそうです。カフェを運営する田畑さんはネコたちの卒業写真を見て「嫌なこととかつらい時でもそれを見るとこの子たちは幸せになってくれたよなと思って自分自身が励まされる」と話していました。