自宅に息子を語る男から電話があり、70代女性が280万円をだまし取られる被害にあっていたことが24日までにわかりました。

詐欺の被害にあったのは、富山市に住む70代の女性です。

警察によりますと20日午前9時ごろ、70代の女性宅の固定電話に息子をかたる男から「微熱で声が変わっている」「仕事で使う約束手形750万円分が入ったカバンを失くしてしまった」「今日中に補填する必要がある」「補填分のお金を出してほしい」などと電話があったということです。

その後も、息子をかたる男から電話があり「午後3時に富山駅でお金を渡してほしい」「上司の息子のヒロシという者が取りに行く」などと指示され、70代の女性は、20日午後3時30分ごろ富山市内の路上で「ヒロシ」を名乗る男に、現金280万円を手渡しました。

その後、70代女性が息子に事実を確認したところ、だまされていたことがわかり、詐欺の被害に気付いたということです。

警察は、息子や孫などをかたって電話をかけ、トラブルが発生したことを装い、現金を用意させようとしたり、キャッシュカードを預けるよう要求するのは、特殊詐欺の手口であるとして注意を呼び掛けています。

そのうえで、電話の声だけで見破るのは困難なので本人が以前から使用している電話番号にかけ直して確認するなどしてほしいと話しています。