県内に本店を置く山形銀行、荘内銀行、きらやか銀行の3つの地銀の3月期決算が出そろいました。

それぞれを見ていきます。

まずは、山形銀行。

山形銀行の3月期決算は、経常収益が前年比9.1%増の486億4600万円、経常利益が31.4%減の34億1900万円、純利益が前年比35.0%減の21億3400万円と増収減益となりました。

貸出金の利息や株式などの売却益は増加したものの、債券の売却損や業務費用の増加で業務純益が伸び悩んだことが主な要因となっています。

山形銀行 佐藤英司 頭取「減益の決算となったが、広域型営業体制やDXへの取り組みなど、各施策の効果が表れ本業利益が良化した点は評価できると考える」

来年3月期は、経常利益41億円、純利益が25億円と予想しています。



続いて荘内銀行です。

荘内銀行の3月期決算は、経常収益が前年比11.9%減の214億6000万円、経常利益が30.9%減の16億5100万円、純利益が前年比59.7%減の6億5600万円と、減収減益となりました。

顧客へのサービスの利益や株式等関係損益が増加し、経費が減少した一方で、前期に増加していた有価証券利息配当金の減少などが主な要因となっています。

荘内銀行  松田正彦 頭取「金利環境や市場動向に対応して、有価証券の評価損益の改善と、収益力の回復を主眼として、ポートフォリオの再構築に取り組んでいく」

来年3月期は、経常利益が22億円、純利益が13億円と予想しています。

きらやか銀行は。

きらやか銀行 川越浩司 頭取「非常に大きい赤字、2期連続であるので重く受け止めています」

きらやか銀行の3月期決算は、経常収益が前年比0.7%減の172億7200万円、また、経常利益は、マイナス237億7800万円、純利益はマイナス244億2800万円と、赤字が大幅に拡大しました。

企業への貸出資金が回収できなくなった場合に備え計上する与信関係費用の増加や、有価証券関係損失の計上などが主な要因としています。

きらやか銀行 川越浩司 頭取「今後、まずはしっかりと経営状況を安定化させる、黒字化させることを示していくことが第一だと考えている」

来年3月期は、経常利益が2億円、純利益が1億円と予想しています。