みなさんは、7人制ラグビーをご存じでしょうか。通常のラグビーよりスピーディーな攻撃が見られるもので、オリンピックの正式種目でもあります。

実は、この7人制ラグビーは、今のラグビー界の希望になっている競技でもあるんです。

花園出場29回を誇る名門・山形中央高校ラグビー部。部員20人で活動しています。

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実は高校ラグビーは、今、部員不足に悩まされています。

日本高体連によりますと山形県内の高校ラグビーの部員数は、20年前に比べ激減しています。(2004年6チーム195人→去年11月時点4チーム58人)

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小学生からラグビーをしてきた 山形中央ラグビー部 鈴木陽太選手(3年)「くやしい。サッカーのように人がたくさんいるという状況がなかった」

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ラグビーは1チーム15人。試合をするには30人が必要ですが、人数が足りず大会が開けないことも。

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山形中央ラグビー部 小巻孝至 監督「子ども全体の人数が減っているのが一番大きいが、体をぶつけあうという所に魅力を感じてもらえていないのでは」

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そこで注目されているのが、7人制ラグビーです。ラグビーを1チーム7人にしたもので10年前から全国大会も開かれています。

山形中央ラグビー部 小巻孝至 監督「(ラグビーの)普及にもかかわってくると思う。15人はいないが、7人で全国大会に出ようというチームも中にはある」

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18日、7人制ラグビー全国大会の山形県予選決勝戦が行われました。

この大会は選手にとって貴重な実戦の場です。

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山形中央ラグビー部 菊池駿 主将(3年)「15人に比べて個人の力が大事。全国にどう通用するか、個人の力が試されるいい機会」

決勝戦は、山形中央と山形南の対戦です。部員数は山形中央が20人、山形南が21人。互いに部員不足に悩んでいますが、7人制であれば大会に臨めます。

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試合がはじまると、山形中央が積極的に攻めます。7分ハーフの7人制ラグビーは、スピード感ある攻撃が魅力です。

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試合開始早々に先制トライを奪うと・・・

その後も相手のボールを奪ってトライを取るなど、山形中央が得点を重ねます。

後半に入っても山形中央が攻守ともに堅実なプレーを見せて、トライを奪います。

結局、山形中央が勝って、全国大会への出場を決めました。

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「ありがとうございました!」

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少人数でもできる、7人制ラグビーの魅力は。

山形中央ラグビー部 柴田凌 選手(3年)「一人ひとりの自分の(攻撃・守備などの)得意な分野が全面的に出せる試合」

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山形中央ラグビー部 佐竹勇星 選手(2年)「人が少なくても個人の力で勝てるところ」

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山形中央ラグビー部 菊池駿 主将(3年)「ほかの競技よりも体を当てたり、助け合いの競技だと思う。自分たちは人数が少ないのもあるが、ひとつの目標にみんなで集中するところで、この大会を通して団結力が生まれてくると思う」

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山形中央が出場する7人制ラグビーの全国大会は、7月に長野県の菅平高原で開催されます。

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