熱中症などで119番通報が増える時期に合わせ、愛知県豊田市の消防職員と衣台高校の生徒や教員が協同で、救命訓練を行いました。

訓練は部活動で休憩中の生徒が倒れたという想定で行われ、スマートフォンを使って現場の映像を消防指令室に送るシステム「動画119」を、訓練で実際に使用しました。

消防指令室からの指示:
「この動画を、(救命措置を)実施している人に見てもらいながら、心臓マッサージをしてください」

消防指令室から指示が受けられるため、通報者が、適切な救命措置を行えます。

参加した生徒:
「実際に(人が)倒れてしまったときには頭が真っ白になってしまって、何をしたらいいかわからなくなると思う。指示があればその通りに動けるので安心感がある」

豊田市ではこの仕組みを2021年4月から取り入れていて、これまでに156件の119番通報で活用されています。

豊田市消防本部逢妻分署 木村嘉之 消防士長:
「(救命措置を)やっている人の『こうやってやればいいのか』という安心にもつながる。傷病者のためにもなる」