2800品目は4月から値上げされる食品の数です。今年になって最多で、値上げラッシュに備える動きも出ています。

■“値上げラッシュ”2800品目超

 4月の値上げラッシュが迫るなか、都内ディスカウントストアで「まとめ買い」する人たちを取材しました。

買い物客
「(Q.4月からの値上げ知っていますか?)それ(値上げ)を見込んで、きょう買いに来ました。少しでも安いうちに買っておこうかなと。冷凍ばっかりです。少しでも安い、きょう買っておこうかなと」

 来たる4月は食品約2800品目で値上げとなり、生活負担がさらに増す新年度になりそうです。

買い物客
「頭が痛いですね。値上げを考えると」
「1万円がすぐなくなる感じが特にする」

■「まとめ買い」でおとく!生活防衛

 企業も物価高と戦っています。ディスカウントチェーンでは、会員に限定価格で売れ筋商品を提供。

買い物客
「私、このカードなの」
「商品によって限定価格になっているのがあって、何円か割り引きになっている」

 常連の買い物は圧巻です。

買い物客
「いっぱい買って帰ります。色々と焼いたりなんかしたり」

 飲食店も戦う姿勢です。

ハックルベリィ 鈴木幸哉店主
「オリーブオイルとか、すべて値上がりしてきているので、知恵と工夫でオリーブオイルじゃなく、サラダオイルで代用できないかなと。色々、考えながら試行錯誤している」

 今後もさらなる値上げが見込まれるオリーブオイル。「ハックルベリィ」では一部工程でオリーブオイルをサラダ油に変えるそうですが…。

鈴木幸哉店主
「お料理によっては代用が利かないお料理もあるので、それはそのまま今のレシピでやり続けたいと思っている」

 相次ぐ値上げの背景について、ファイナンシャルプランナーは…。

ファイナンシャルプランナー 加藤桂子さん
「日本でも物価が上がらない時代から上がるようになったのはコロナ、ウクライナ侵攻があった。最近、日本において物価が上昇する要因は円安。4月からはトラックドライバーの時間外労働の上限規制が適用される」

■必需品は“ふるさと納税”で生活防衛

 これから私たちはどう生きるか、物価高との戦い方を聞きました。

ファイナンシャルプランナー 加藤桂子さん
「今、ふるさと納税を始めている人も多いが、日用品を取り扱う自治体もある。ストックできるようなもの、トイレットペーパーや洗剤なども、ふるさと納税を活用して自宅でストックされるのも良い」

 返礼品を生活必需品にすることで節約につながるといいます。

買い物客
「極端な話、ウニとかカニは食べなくても生きているがトイレットペーパーとかティッシュはなくては生きてはいけないので」

 「トイレットペーパー」「ティッシュ」カテゴリへの寄付件数は年々、増えていて、2021年から2023年で約4倍に増加したといいます。

ファイナンシャルプランナー 加藤桂子さん
「ふるさと納税というと、おいしいもののイメージがあると思うが、これからの物価上昇に対応するためには生活防衛として、ふるさと納税を活用するのも大切なのかなと考える」

 今後も続くとみられる「値上げ」、負けてはいられません。少しの我慢と最大限の工夫が打ち勝つ秘訣かもしれません。