物づくりを学ぶ高等専門学校生がAI(人工知能)を活用して開発した技術をビジネスとして評価するコンテストが始まりました。

特殊詐欺防止システム
「セキュリティーを確認するための暗証番号も合わせてお知らせ下さい」
「それって安全なんですか?(警告音)ピーピーピー…」

 このシステムは、AIが電話の内容や過去の犯罪で使われた単語などから特殊詐欺を検知し、詐欺の疑いがあると警告音で被害を防ぎます。

国吉伸洋記者
「枕が少しずつ下がっています。頭や首にフィットするようにAIが自動的に高さを調節してくれています」

 エアバッグが内蔵された「AIまくら」は睡眠不足の解消が目的です。

 このほか、鹿などの飛び出しを予測し車との衝突を回避するシステムなど地域特有の作品もあります。

 このコンテストには全国の高専から72チームが参加し、11チームが10日からの本選に臨んでいます。

 審査はAIや企業投資の専門家が利益の見込みや事業の意義、海外展開の可能性などから評価額を算出して行います。

 主催者はデジタル人材の育成や地方創生などにつなげたいとしています。