内閣府が発表した今年1月から3月のGDP=国内総生産の実質成長率は年率換算でマイナス2.0%でした。

 自動車の生産や出荷停止が響き、GDPは2期ぶりのマイナス成長になりました。

 今年1月から3月の実質GDPの成長率は前の3カ月と比べてマイナス0.5%、年率換算で2.0%のマイナスでした。

 ダイハツ工業の認証不正による生産や出荷の停止は個人消費や設備投資などを大きく押し下げる要因となりました。

 GDPの半分以上を占める個人消費は4期連続のマイナスで、15年ぶりです。

 ただ個人消費のなかでも外食は堅調で、食品もプラスに寄与しました。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 小林真一郎主席研究員
「今年度に入って名目の賃金が上がってくるということになってくれば、現在、低迷している個人消費も徐々に改善に向かうと、(景気は)緩やかな回復基調に転じるのではないか」

 一方で、足元の歴史的円安がさらなる物価高につながるとも指摘されていて、消費マインドにどう影響するかが懸念されています。