15日のアメリカ・ニューヨーク株式市場でダウ平均株価が349ドル高の3万9908ドルとなったことを受け、16日の日経平均株価は260円高で寄り付くと、取引開始から5分で500円を超え、一時3万8897円まで上昇しました。

 その後は伸び悩みましたが、取引終了直前には盛り返し、終値は534円高の3万8920円と3日連続で値上がり。およそ1カ月ぶりの高値水準となりました。

 円高が進んでいるにもかかわらず、株価が高騰している理由は?

三井住友DSアセットマネジメント
市川雅浩氏
「円高は日本の企業の輸出関連株には向かい風となりますけれど、それよりもアメリカでインフレが沈静化することを市場は評価しているということになる。アメリカが利下げをしていけば、ソフトランディング(景気が緩やかに減速)する可能性。日本経済にとっても好ましい展開となる」

 今後の株価を左右するのは、やはりアメリカ株の動向です。

市川氏
「今後アメリカで発表される物価や雇用関連の経済指標で、アメリカの景気が緩やかに減速してインフレが落ち着いていく。そういう見方が確認できれば、アメリカ株の上昇に伴い日本株も水準を切り替えていくような展開が予想される」

 さきほど取引を終えたアメリカ・ニューヨーク市場では、ダウ平均が史上初めて一時4万ドルの大台を突破し、終値は3万9869ドルになっています。

(「グッド!モーニング」2024年5月17日放送分より)