「浪花のモーツァルト」と呼ばれた、作曲家のキダ・タロー(本名・木田太良=きだ・たろう)さんが14日、亡くなった。93歳だった。兵庫県出身。所属事務所が15日夜、公式サイトで発表した。葬儀・告別式は近親者で営まれたという。
同サイトは、「弊社所属の作曲家 キダ・タロー先生が2024年5月14日逝去しました。生前のご厚誼(ぎ)に深謝し謹んでご報告申し上げます」と伝えた。
さらに「葬儀告別式につきましては 故人の遺志により近親者のみで執り行いました。なお、誠に勝手ながら御香典、御供花、御供物につきましてはご辞退させていただきます。これまでお世話になった関係者の皆様 応援してくださったファンの皆様に、心より感謝、お礼申し上げます。これからもキダ・タロー先生の作品が皆様に愛され続けることを切に願います」と記した。死因などは発表されていない。
キダさんは高校時代にバンドに参加。18歳で、大阪のキャバレーのピアニストになり、作曲・編曲活動をスタートさせた。ABCテレビ「プロポーズ大作戦」などの番組のテーマ曲のほか、「日清出前一丁」「かに道楽」「アサヒペン」などのCMソングを手掛けた。
さらに「アホの坂田」「ふるさとのはなしをしよう」の歌謡曲など3000曲以上を作曲、“浪花のモーツァルト”として知られた。
テレビにも数多く出演し、ABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」には「最高顧問」として、4月まで出演していた。