ロックバンド「フジファブリック」が3日、公式サイトを更新し、2025年2月をもって活動を休止することを発表した。
公式サイトは「この度フジファブリックは、2025年2月をもちまして、活動を休止させていただく事となりました。20周年イヤーが進む中、突然このような報告をさせていただくことをどうかお許しください」と明らかにした。
2000年に志村正彦さんによって結成されたフジファブリックだが、その志村さんが09年に亡くなった。
同サイトは「彼とともに歩んだ時間、ともに育んだ思いや一緒に見た景色は、かけがえのない宝物だと思っています。その思いをメンバー3人が胸に刻み、フジファブリックという大切な場所を音楽を作り続けながら守っていくという覚悟を持って2011年に活動継続を決め、多くの方々に支えられながらこれまで歩んで参りました」と、これまでの活動について記した。
そんな中、今年2月発売のアルバム「PORTRAIT」を制作中だった2023年、金澤ダイスケから「自分のすべてをこのアルバムに注ぎ込み、20周年イヤーを全力で駆け抜け、その後バンドを脱退したい」との申し入れがあったという。
そのため、メンバー、スタッフ間で何度も話し合いを行ったものの、金澤の意思は固く、バンドとしての活動継続は困難という判断に至り活動休止という決断になったという。
今後は、メンバー3人が新たな道を進むという。だが「その道がフジファブリックという場所につながっているのか、今後の活動の中で見つけられるかどうか、現時点では正直なところ分かりません。今は残されたLIVEの1本1本、1曲1曲に全身全霊を捧げていきたいと思います」としている。
同バンドは2000年に、志村さんを中心に結成し、04年にシングル「桜の季節」でメジャーデビュー。09年12月に志村さんが亡くなった後は、ボーカル&ギターの山内総一郎、ベースの加藤慎一、キーボードの金澤ダイスケで活動。代表曲に「若者のすべて」「夜明けのBEAT」などがある。