去年1年間に自殺した人は2万1837人だったことが分かりました。小中高生の自殺者は513人で、厚生労働省などは「危機的な状況が続いている」としています。

 厚労省によりますと、去年の1年間の自殺者数は2万1837人で、2022年の2万1881人と比べると44人減少しました。

 男性は前の年から116人増えて1万4862人、女性は160人減って6975人でした。

 原因は「健康問題」が最も多く、次いで「経済・生活問題」でした。

 職業別では52.5%が無職で、そのうち年金や雇用保険などで生活している人が最多でした。

 小中高生の自殺者は513人で、過去最多だった前の年の514人から1人減ったものの、高止まりの状態が続いています。

 厚労省などは「危機的な状況が続いている」として、SNSや学校が配布するひとり1台端末を活用した相談事業の拡充など、対策を強化し、早期把握や心のケアに努めるとしています。

厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570−064−556
▼「#いのちSOS」0120−061−338
▼「よりそいホットライン」0120−279−338
▼「いのちの電話」0570−783−556