軽トラックを襲った“あのヒグマ”なのでしょうか。今度は学校のすぐ近くに現れました。

 車からわずか20メートル先にヒグマが2頭。左が母グマ、右が子グマで、親子とみられます。北海道根室市で15日、すぐ近くにある小中一貫校の教頭が撮影しました。

おちいし義務教育学校 松本秀雅教頭
「義務教育学校からは300〜400メートルの距離。今回出た場所のすぐ近くに高校生が使うバス停がある。本当に目と鼻の先で、身の危機を感じている」

 ヒグマが現れた場所は学校の通学路でもある幹線道路の脇で、高校生なども利用するバス停のすぐ近くです。

おちいし義務教育学校 松本秀雅教頭
「クマの頭の部分が白っぽい個体。軽トラックを襲ったクマも頭が白っぽい。『同一個体ではないか』と地域の人たちも言っていた」

 同じ根室市で先月、軽トラックを襲った子連れの母グマ。頭から鼻にかけて白っぽく、耳は黒いのが特徴です。学校の近くに現れたヒグマも頭の部分が白っぽく、耳は黒いのが分かります。

 根室市は、子グマを連れている状況などからも「同一個体ではないか」とみています。

 母グマが軽トラックを襲う前には、子グマが林の奥に去っていく姿が映っていました。

 同一とみられる親子グマがなぜ学校の近くに。

 トラックが通り過ぎると母グマと子グマが立ち上がり、警戒しているように見えます。

おちいし義務教育学校 松本秀雅教頭
「子グマは親グマから数メートル離れたところで草を食べたり、転げまわったり。親グマはその様子を見ながら周りを警戒しているような。今回のクマに関してはかなり攻撃的になることがあると思うと非常に怖い。住んでいる我々としては本当におびえながら生活している。きのうもクマが学校からすぐ50メートルくらいの場所で出ていて、警察からの情報で我々の方でも子どもたちが安全に登校できるように爆竹を定期的に鳴らして対応している」