千葉県佐倉市の印旛沼で今年度のわなを使った特定外来生物「カミツキガメ」の捕獲作業が始まりました。周辺ではおよそ9000頭が生息していると推定されています。

 佐倉市などにまたがる印旛沼周辺では、特定外来生物「カミツキガメ」の繁殖が確認され、生態系への影響が懸念されています。

 カミツキガメの根絶に向け、今年度のわなによる捕獲作業が始まりました。

 わなの餌(えさ)には匂いの強いサバの頭を使っていますが、県内の水産会社がサバの缶詰を製造した際の不要な部分を譲り受けているということです。

 およそ600メートルの範囲に15個のわなを設置し、17日に回収したところ2頭を捕獲しました。

千葉県生物多様性センター 主幹 小野知樹さん
「何もしないでいると、どんどん増えていってしまいますので、引き続き防除に努めているところでございます」

 千葉県生物多様性センターによりますと、2007年度からこれまでにおよそ1万8000頭を捕獲してきましたが、印旛沼周辺では昨年度末時点でおよそ9000頭のカミツキガメが生息しているということです。