公職選挙法違反の疑いで19日、送検されたつばさの党の代表ら3人。彼らは何のために過激な選挙戦を展開したのか。番組は、党の公報で黒川容疑者の内縁の妻を直撃しました。

■「つばさの党」黒川容疑者の内縁の妻“直撃”

(「つばさの党」広報部 外山麻貴 朝霞市議)「本当にあってはならない弾圧が行われてしまいました。本当に不当逮捕だと私は訴えたい。本当にうちの黒川、根本、杉田はちょっとお行儀が悪かったかもしれない」
19日午後、つばさの党のスタッフや支援者らが東京都庁の前で抗議活動を行いました。
(「つばさの党」広報部 外山麻貴 朝霞市議)「政治家がどれだけ裏金を使っても捕まらない。本当に権力は私たちの運動が萎縮することを狙ってやってきている。動画編集したら、撮影したら、車を運転したら逮捕の可能性がある。そんな国どこにあるんですか、おかしいです」
公職選挙法違反の疑いで送検された、政治団体「つばさの党」の代表、黒川敦彦容疑者(45)。党の幹事長で、東京15区の補選に立候補していた根本良輔容疑者(29)党の幹部、杉田勇人容疑者(39)も送検されました。捜査関係者への取材で、つばさの党のスタッフや支援者が根本容疑者の自宅で集団生活をしながら活動の計画を立てていたことが分かりました。

(「つばさの党」スタッフ みゅーつー氏)「今報道されているわけですけど、運転手の人です。みゅーつーと申します。よろしくお願いします」
(「つばさの党」幹事長 根本良輔容疑者)「Uターン、Uターン、Uターン。追えって」
つばさの党陣営の運転手や動画の撮影者など、スタッフや支援者の一部は共犯の可能性があるとみて、警視庁は関与の実態などを調べています。
(「つばさの党」スタッフ みゅーつー氏)「逮捕はされないと思っていて。事情聴かれるくらいはあるかもしれないですけど、ただ何も知らないので、知り合いではあるので応援しに来たくらいなので、手伝ったくらいなので、じゃあその内部事実を知っているかといったら、僕は知らないんで」
つばさの党の広報で埼玉県の朝霞市議を務める外山麻貴氏。黒川容疑者の内縁の妻である外山氏は、選挙の際に動画を撮影するなど容疑者らと行動を共にしていました。
(「つばさの党」広報 外山麻貴 朝霞市議)「私も最悪の場合は逮捕される可能性はあると思うんです。黒川と同居しているので家宅捜索と逮捕されるときに同席していたので、その時に(警察から)「外山さんもいただろう現場に」みたいなことは言われた。でも私がやったことっていうのは撮影部隊として1日だけ行ったんです。(私たちの行動は)言論の自由だし、明らかに他陣営に対して質問しに行く、政治家になろうとしている人たちにどういうつもりなんですかということを地声で質問すること自体で逮捕されるというのは、私はそれこそが民主主義の破壊で言論弾圧だと思っています」

(「つばさの党」代表 黒川敦彦容疑者)「乙武お前が仕切れ、お前が仕切れ。我々もここに来る権利があるの」「立候補届を出してきました」
(「つばさの党」代表 黒川敦彦容疑者)「乙武おまえ」
衆議院東京15区の補欠選挙で乙武候補の演説中に、拡声器を使うなどして演説を妨害した疑いがもたれている黒川容疑者ら3人。
(「つばさの党」代表 黒川敦彦容疑者)「おい小池、嘘つき」
(「つばさの党」代表 黒川敦彦容疑者)「立憲酒井さん質問があります。消費税上げるんですか?いた」
(立憲陣営)「選挙妨害するな、演説中なんだからさ」
(「つばさの党」代表 黒川敦彦容疑者)「俺らも演説中ですよ」
捜査関係者への取材によれば警視庁が、同様の「演説妨害」を5件以上確認していることが分かりました。
(立憲民主党 小川淳也衆院議員)「私たちも自ら退路を断って、企業団体献金の禁止…」
(「つばさの党」代表 黒川敦彦容疑者)「消費税上げますか下げますか答えてください」
(「つばさの党」幹事長 根本良輔容疑者)「蓮舫、蓮舫、蓮舫。Uターン、Uターン、Uターン。追えって」
また、他の候補の選挙カーを追尾して交通を妨げるなどした「交通妨害」も10件以上確認していて、警視庁はこれらの行為も立件を視野に捜査を進める方針です。一方、9人が立候補した補欠選挙で根本容疑者の得票数は最下位となる1110票でした。彼らは、いったい何のために過激な選挙戦を展開していたのでしょうか?

■「ビジネスではない」“過激な選挙戦”の目的は

(「つばさの党」幹部 杉田勇人容疑者)「白塗りクソババア」
家宅捜索を受けた後、小池氏の自宅前で抗議活動を行った黒川容疑者ら3人。
(「つばさの党」代表 黒川敦彦容疑者)「今の政治家が嫌いな国民が多い。その国民の一部はつばさの党に対してもっとやってくれと言いましたよ。もっと暴力行為をやれということではない、嘘つきな政治家の嘘を暴いてくれと」
他の候補に突撃するのは疑惑について質問するのが目的だと主張していました。
(「つばさの党」幹事長 根本良輔容疑者)「最初から妨害する意図があったんだろうみたいなことをよく言われるんですけど、普通に論争になるだろうという想定のもとやっていたら、思いのほか逃げるのでっていう感じです。本当に思いがけずって感じなんですよ」
一方、つばさの党は選挙戦での一連の行為を撮影し、ライブ配信していました。YouTubeに投稿された動画は約40本。19日時点の再生回数は合計でおよそ254万回に上ります。根本容疑者はその配信動画の中でこんな発言をしていました。
(「つばさの党」幹事長 根本良輔容疑者)「ちょっと下世話な話すると、すごい今広告収入増えてますんで。再生数ハンパじゃないんでやっぱり。これが本当、究極の落選運動だと思いますね。ぜひこれを流行らせたいなと、俺はこれをビジネスにしようかなと思っています」
過激な動画で再生回数を伸ばし広告収入を得るのが目的だったのでしょうか?捜査関係者は…
(捜査関係者)「つばさの党の目的は複数あるとみているが、そのひとつにビジネス目的があったのは間違いない」
党広報の外山氏に聞きました。
(「つばさの党」広報 外山麻貴 朝霞市議)「もちろんこういう炎上することによって注目を浴びるっていう側面はあるとは思います。でもはっきり言って、そんな供託金の足しにもならない程度の収益なんですよね。それでお金を得るビジネスになることではないです。言ったら政治家なんて公約って絵空事ときれいごとしか言わないわけですよ。でも私たちは実際に政治家がやったことや疑惑になっていることに対して、直接質問してそれに対する返答を聞いた方が有権者も判断材料になる。そういう声を聞いてくれと。なぜならマスコミが取材しないから、報道しないからっていう声を受けてやっているんです」
捜査関係者によれば、警視庁は「陰謀論」のようなものを信じ、彼らなりの“正義感”で発信していた側面もあったとみて、動機を慎重に調べています。


5月19日『サンデーステーション』より