バクにかまれた飼育員が重傷。人を襲うことはあるのでしょうか。

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「20代の女性職員がバクに右腕をかまれた」

 20日午後0時半ごろ、群馬県富岡市の群馬サファリパークで21歳の女性飼育員が公開中のマレーバクに右腕をかまれました。

 4年前に群馬サファリパークで撮影された映像では、マレーバクは気持ちよさそうに寝転んでブラッシングを受けています。

 事故が起きたのは、このブラッシングの時間でした。

 ブラッシングを受けていたマレーバクの母親に、4月に生まれたばかりの子どもが後ろから近寄ります。

 すると突然、起き上がり、飼育員の右腕を複数箇所かんだということです。

 おとなしいイメージのバクですが、人を襲うことはあるのでしょうか。

動物研究家 パンク町田さん
「普段はおとなしいですね。特に人に飼育されていたマレーバクは人を襲うような動物じゃない。子どもがいることで警戒心が強くなっていたと思う。マレーバクからすると、子どもが来たからちょっとどきなさいよ程度のことだと思う。マレーバクとしてはそこまで悪気はなかったと思う」

 かまれた女性飼育員はドクターヘリで病院に搬送。サファリパークによりますと、骨折はないものの重傷だということです。

群馬サファリパーク広報課 杉本満夫課長
「ブラッシング中に事故が起こっていますので、当面の間ブラッシングをしない」

 群馬サファリパークでは人と同じ空間に入らないようにするなど対策をし、公開を継続するということです。