■ジャンプも…墓地でクマ“疾走”

 市街地の墓地をクマが疾走。驚異のジャンプ力をカメラが捉えました。

正覚院 菅梅弘順住職
「クマがすごい勢いで走っていたと妻が(映像を)見つけて」

 お墓が並ぶ横の通路に黒い物体が。よく見るとツキノワグマです。

 28日午前7時ごろ、クマが侵入したのは広島県廿日市市の中心部にある寺です。クマは墓地の奥へと進んでいきます。どこへ向かうのでしょうか。

 別の防犯カメラにも…。クマは体長約1メートル。墓の間をするりと抜けていきます。すると、突然。何かに気付いたような素振りを見せ、走り出します。

 そして、高さ1メートルほどのブロック塀を驚異のジャンプ力で楽々と乗り越えていきます。

菅梅弘順住職
「寺の建物の前を歩いていた可能性が高いので、恐怖感が増す」

 クマは墓地にいた時から1時間半ほど前にすでに境内に侵入していました。午前5時半ごろ、本堂の裏側をのしのしと歩く姿が…。クマは長時間、寺に居座っていた可能性があります。

菅梅弘順住職
「1時間半もやぶに潜んでいたと」

 住職の話と防犯カメラの映像からクマが通ったルートが分かってきました。

 住宅に囲まれた寺にどこからともなく現れたクマ。午前5時半ごろ、クマは本堂を通り、小さなやぶの方角へ。住職はこのやぶにクマが潜んでいたとみています。

菅梅弘順住職
「(クマが)潜んでいた時に僕は外回りの仕事をしていたので、ちょっと危なかった」

 本堂にいた約1時間半後の午前7時8分。墓の間をすり抜けてブロック塀がある場所へ移動します。

 塀の近くの土にはクマの足跡がくっきりと残っていました。

菅梅弘順住職
「走っていたのでなぜかなと思って。実は今、工事現場に県の土木業者がいて車で出たり入ったりしていた時だったので、人がいる雰囲気を察知して」

 人を警戒したのか、クマは塀を乗り越え市街地の方へ。寺の周辺は街の中心地。保育園や駅、学校などがあります。この日、クマが寺にいた時間の前後では市街地で目撃が相次ぐ異常事態に。

児童の保護者
「襲われることもあるかもしれないので、大丈夫かなと。怖かった」

 廿日市市は注意を呼び掛けています。