28日に投開票を迎える衆議院の補欠選挙。与野党一致打ちとなった保守王国「島根1区」を取材しました。

自民党 小渕優子選対委員長
「ふるさと島根を思う政治家の火をどうかこの島根1区から消さないでいただきたい」

立憲民主党 泉健太代表 
「県民の皆さんの力で今の自民党政権に処分を与えようじゃありませんか」

 この30年近く、自民党の細田前議長が議席を守り続けてきた「自民王国」。しかし…。

自民党 錦織功政候補
「今回の選挙は、大変厳しいものになります」

 自民党の新人候補、元財務官僚の錦織功政さんにとっては、裏金事件を受けた逆風のなかでの戦いです。

 およそ1100人を集めるも、自民党への政治不信はぬぐい切れません。過疎地域の課題に取り組むと必死のアピールです。

錦織功政候補
「様々な社会インフラはこれからも事業量をしっかり確保しなければなりません。これまで培ってきた知恵や経験を生かし、貢献してまいりたい」

 企業・団体の組織票も頼りにしながら岩盤保守層の票を掘り起こしたい考えです。

錦織功政候補
「(Q:厳しい声もあるかと思うが)自民党内、国会においても政治改革に向けた取り組みが始まったばかり。この動きを後押しできる存在になるよう一日も早く国会議員になりたいと願っています」

 一方、総力戦で臨む野党。

立憲民主党 亀井亜紀子候補
「自民王国を崩すことによって、真面目に日本の政治を変えましょう」

 立憲民主党の候補で元国会議員の亀井亜紀子さんです。

亀井亜紀子候補
「急速に人口減少が進んでいます。一体誰がこんな状況にしたんでしょうか。もう声を上げましょうよ」

 野党支持を浸透させることが課題ですが、政治家としての実績もアピールし自民党政策からの転換を訴えます。

亀井亜紀子候補
「(Q.自民党の強さを感じるところは?)一応自民党、それが安心するという(ところ)。今回は選挙に行かない人が増えるのではないかと思いますので、一人でも多くの方に選挙に出掛けていただく努力をしていきたい」