イスラエル政府がガザ地区最南部のラファで軍事作戦の拡大を図るなか、イスラエル国内では人質の解放やネタニヤフ首相の退陣を求める大規模な反政府デモが行われました。

人質の親族
「この2週間、ネタニヤフ首相は人質救出のための合意を犯罪的に妨害した。ネタニヤフ首相が権力を握っている限り、人質は戻ってこない」

 イスラエル政府がラファでの軍事作戦拡大を閣議決定したと報じられるなか、テルアビブで11日、大規模な反政府デモが実施されました。

 参加者は、「ラファでの作戦拡大が人質の解放を妨げている」として、ネタニヤフ首相の退陣を要求しました。

 ラファを巡ってイスラエル軍は、およそ30万人の住民がすでに退避したと発表していて、大規模な作戦が展開される可能性が指摘されています。

 一方、ガザ地区北部のジャバリアについてイスラエル軍の報道官は11日、「過去数週間で軍事力を回復しようとするハマスの行動を確認した」として、新たに作戦を実施したことを明らかにしました。