台湾東部を襲った地震から、ひと月余り。悲しむ国民の心を癒やしたのは1匹の救助犬でした。

 映像は4月の台湾東部の地震で被害が大きかった台湾八景の一つ、太魯閣峡谷で救助犬「ロジャー」が土砂に埋まっていた遺体を発見するなど大活躍を見せた時のものです。

 実はロジャー、以前は救助犬ではなく麻薬探知犬になるべくして育てられましたが、遊ぶことが大好きで落ち着きがなく、指示に従えないことから探知犬にはなれなかったそうです。

 その一方、恐れ知らずで好奇心旺盛な性格が決め手になり、救助犬としての道が与えられ、今回の活躍につながりました。

 そんな性格から隊員のインタビュー中に記者が差し出したマイクにかぶり付くなど、救助シーン以外でも地震でショックを受けた国民の心を和ませることもあったといいます。

 現在は8歳のロジャー。残りの人生を楽しんでもらうため年内には引退し、その後、新しい飼い主に引き取られる予定だということです。