水浸しとなった後も町には容赦なく雨が降り続きます。記録的な洪水が続くブラジル南部。死者は140人を超えました。

 50万人以上が家を失い、避難が続くなか、町には被災者たちを支援する人々の姿が。ショベルカーの運転手・ダニエルさんも、その1人です。

ショベルカー運転手 ダニエル・ファリアスさん
「今はこれが我が家。避難することもできるが、ここに残って皆のサポートをすることにした」

 間近に迫ったオリンピック。夢よりも支援活動を選んだアスリートもいます。

ブラジル・ボート連盟 ピエドロ・トクテンハーゲン選手
「リオグランデドスルの人々が直面している状況や家族、友人、支援を必要とする人々を見て私たちは話し合い、オリンピック予選を諦めることにした」

 ボート競技での出場を目指していたピエドロ選手とエバルド選手。出場種目はパリを最後になくなるため事実上、最後のチャンスでしたが…。

ブラジル・ボート連盟 エバルド・ベッカー選手
「人を助け、救いたいという気持ちが原動力になっている。それが今、一番大きく力をくれている」

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