違法スポーツ賭博のため、ドジャース・大谷翔平投手(29)の口座から約26億円を不正に送金した銀行詐欺などの罪で起訴された元通訳の水原一平被告(39)が連邦裁判所に出廷し、罪状認否が行われました。

水原被告は、黒塗りのSUVに乗ってやってきました。テレビカメラの前に姿を見せるのは、3月、韓国での開幕戦以来のこと。上下黒のスーツに白いシャツ、ノーネクタイです。先月、初めて出廷したときと同じ装いですが、今回、一番上のボタンは外しています。集まった記者からの質問に答えることなく、表情も変えず、裁判所へ向かいました。

廷内での振る舞いも、外での様子とあまり変わらなかったようです。
傍聴した法廷画家:「礼儀正しく、落ち着いていて、多少、自分の殻に閉じこもっているようにも見えた」

14日に行われた罪状認否。
裁判官:「2つの起訴内容について、どう答弁しますか」
水原一平被告:「Notguilty」

そのまま日本語に訳せば「無罪」です。
ただ、これは、担当の裁判官が、重罪犯罪の有罪答弁を受けられないためのこと。形式的に無罪を主張するかたちとなりました。

5分ほどで終了した罪状認否。
水原被告は、すでに司法取引に応じていて、次回の審問では、罪を認める見込みです。

裁判所から出てきた水原被告。

記者:「大谷選手に一言ありませんか」
記者:「大谷選手のファン、応援していた人を裏切ったことには」
記者:「お金の返済については」
記者:「何もないんですか、一緒にやってきて」
記者:「大谷選手は、信頼していたと思うが、裏切ったことについては」
記者:「友人の大谷選手に申し訳ないという思いは」

無言を貫いた水原被告。次回の審理は、来月14日の予定です。