スロバキアのフィツォ首相が銃撃された事件で、隣国ハンガリーのオルバン首相は「フィツォ氏は生と死の境にいる」との見方を示しました。

 オルバン首相は17日に出演したラジオ番組で、15日に銃撃されたスロバキアのフィツォ首相について「回復を願っているが、彼は生と死の境にいる」と話しました。

 ロシア寄りとされるオルバン首相とフィツォ首相は同じEU=ヨーロッパ連合の加盟国を率いていて、互いに連携を強めています。

 オルバン氏はフィツォ氏が回復したとしても復帰まで数カ月かかるとの見方を示していて、来月予定されているEU議会選挙に向けた重要な時期に先頭に立てないだろうと指摘しました。

 また、スロバキア政府は、フィツォ首相は事件から3日目を迎えた現在も集中治療室で治療を受けていると明らかにしました。