台湾の頼清徳新総統が就任演説を行い、「中国の脅威から台湾を守る」と宣言しました。

 日本時間の20日正午すぎ、頼清徳新総統は、総統府の前に集まった数万人の市民を前に就任演説を行いました。

 そのなかで中国に対し「台湾への威嚇や攻撃をやめよ」と名指しで批判をしたうえで、「台湾海峡と地域の平和と安定を維持し、世界が戦争の恐怖から解放されるよう台湾とともに世界的な責任を担うよう求める」と述べました。

 台湾では頼総統が所属する与党・民進党が議会では少数派となる「ねじれ状態」になっています。

 頼総統は市民に対し「不安と期待を理解している」「所得の向上や教育行政の改革も続けなければならない」と与党の経済政策を批判し、議席を大幅に伸ばした野党の主張にも配慮を見せました。