アルゼンチンとスペインの外交危機が拡大しています。両首脳が非難の応酬を繰り広げるなか、スペイン政府は駐アルゼンチン大使の召還を決定しました。

 元々関係の深い両国ですが、去年、アルゼンチンで右派のミレイ大統領が就任して以降、左派のスペイン・サンチェス首相との関係が悪化し、両首脳は舌戦を繰り広げていました。

 19日、スペインを訪問中のミレイ大統領が極右勢力の政治集会で、サンチェス首相の夫人が汚職に関わっていると指摘したことを受けてスペイン政府は猛反発し、ミレイ大統領に謝罪を要求しました。

 一方、ミレイ大統領は外交儀礼に反してスペインのフェリペ国王や政府関係者との会談を拒否しました。

 両国の対立が深まるなか、スペイン政府は駐アルゼンチン大使の召還を発表しました。

 双方に歩み寄りの気配はなく、事態は深刻化しています。