3日は節分。2023年は3年ぶりに豆まきを開催し賑わいを見せたところもあった。また、静岡県内では少し変わった「恵方巻」も
登場している。
(坂井 太一 記者)
「三嶋大社には多くの人が集まっています!3年ぶりの豆まきです!大勢が集まっている様子は久しぶりのように感じます」
3日、三嶋大社で行われた恒例行事「節分祭」。2022年と2021年の「豆まき」は、コロナの影響で中止となっていたが、2023年は行動制限がない中での「節分」となり、3年ぶりに参拝客を集めて開催された。「厄を払い福を授かる」という願いを込めて用意された約4000袋の「厄よけ豆」を「年男」がまいた。
(参拝客)
「厄よけ豆とみかんをゲットしました」「みんな健康な一年にしたいと思います」「3年ぶりなのでわくわくしました」
(参拝客)
「いっぱい取れました〜」「私、ことし厄年で厄よけ豆をもらったら厄が落ちるかなと思って」「久しぶりに活気があって人がたくさんいて楽しかったです」
(「豆まき」をした年男)
「(豆まきは)19回目です」「ことし一年、元気で幸せでいてほしと思い投げさせいただいた」「こういう豆まきでないといけないなと思って、久々でうれしかった」
一方、南伊豆町のこども園では可愛らしい鬼が登場した。
このこども園では、5歳児クラスの子どもたちが廃材で作った鬼の面をかぶり3,4歳児クラスを訪れ、紙でできた升を持った子どもたちが豆を投げるふりをして節分を体験。
(園児)
「楽しかったけどちょっとドキドキしちゃった」
鬼退治のあとには福の神に扮した先生からプレゼントも。
(園児)
「いっぱい取れた」
子どもたちは、お菓子や歯ブラシなどを一生懸命拾い集め、1年に一度のイベントを楽しんでいた。
県内では節分にあわせて変わった「恵方巻」も―。
沼津市にあるベーカリー。
(はなぱん オーナーシェフ 鈴木 華子さん)
「フランスパンの中に沼津港で水揚げされたタチウオやアジが入っている」
中身をくりぬいたフランスパンに、ころもを付けて揚げたタチウオやアジ、さらに卵焼きなどをのりで巻き…それをそのまま中へ…。値段は1本550円。約100本の予約があったそうだが、一体なぜ“パンで恵方巻”なのか…?実はこの「アジ」や「タチウオ」は身が細いなどの問題で市場に出回らない「未利用魚」。通常は廃棄されてしまうが、この店では“漁師のために食材として生かそう”と買い取っている。
(はなぱん オーナーシェフ 鈴木 華子さん)
「漁師のためだね一番最初は我入道の漁師さんが釣ってきたものが、細いタチウオがどうしても売れないというので、元漁師の家なので漁師のためから始めた」「これから魚がどんどん減ってきているので」「水産資源のためになりたいという思いがある」
一方、浜松市西区にある浜名湖体験学習施設ウォット。展示されているのは「ウナギの恵方巻」。3年前から始まったこの展示は、昼間は岩場などの狭いところに身をひそめるウナギの習性を利用したもので、「節分の名物」となっている。水槽には全部で9匹の二ホンウナギが展示されていて、可愛らしい恵方巻に来館者も見入っていた。
(来館者)
「筒の中にいるのははじめてみた」「面白い、斬新」
(浜名湖体験学習施設ウォット 飼育員 松本 向生さん)
「ウナギと恵方巻っていう縁起のよいものになるので、皆さんも人生の運気もうなぎ上りになってもらえればなと思う」