毎年熾烈な、ギョーザの購入額日本一をめぐる戦い。総務省は7日、2022年の「家計調査」を発表、浜松市は初めて、一世帯当たりのギョーザ購入額が3位に転落した。
こんがりと焼き色にもやしを添えた浜松のソウルフード「浜松餃子」。浜松市は総務省の家計調査の一世帯あたりのギョーザ購入額で、2011年から7度の日本一に輝いた全国屈指のギョーザの街。
そしてむかえた、2022年の家計調査の発表日。浜松市役所の担当課では朝から集計作業が行われていた。家計調査の対象となるのは、スーパーなどで販売されている生ギョーザや焼きギョーザ、それにテイクアウト専門店のギョーザ。その結果は…。
(浜松市担当者)
「浜松市3位です」
2022年1年間に一世帯がギョーザを購入した金額は、宮崎市が2年連続で1位に。2位が宇都宮市で、浜松市は3435円で初めて3位に転落。購入金額は前の年を293円下回り過去最低となった。
(浜松市 観光・シティプロモーション課 北嶋 秀明 課長)
「1位をとれなかったのは残念だが、他都市さんの頑張りがあると思う。競い合って一つの食を盛り上げていくのは地域活性化にとって非常にいいこと。浜松餃子を盛り上げていきたい」
7日の発表を今か今かと待っていたのが地元のギョーザ店。62年続く人気店だ。
(福みつ 長内 芳子さん・坪井 良雄さん)
「あ〜下がっているじゃん!宮崎に結構負けている…。(浜松市の)金額が下がっているのが危機を感じる、頑張らないと」
ギョーザ好きな市民もこの結果はショックのようで…。
(浜松市民)
「3位になったんですね。1位がいいですね」
(浜松市民)
「悲しいですねとっても。印象がやっぱり1位じゃないと薄くなっちゃうなというのもあるので」
浜松餃子のPRを長年行ってきた浜松餃子学会は、「再びPRに力を入れていく」と首位奪還を誓う。
(浜松餃子学会 花枝 一則さん)
「ことしはコロナも5類になる。イベントの状況も変わる。できていなかった活動の再開を視野にいれて、ギョーザというコンテンツを使い、発信やPRしていきたい」